「鹿児島、行くんだけど、一緒に行こうやぁ!」。というスタジアムMC、吉永さんのお誘いに乗って、かねてより親交のあるサポーターさんと記者仲間とで鹿児島へ。楽しかった!


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20191022_西郷酒盛_ロゴ



吉永さんのアレンジによるツアー仕立て。19日(土)は「東洋のナイアガラ」とも言われる曽木の滝(そぎのたき)を最初の目的地に設定し、霧島神宮まで足を伸ばしてから鹿児島市内へ。夜は地元の料理をいただく。20日(日)はレノファvs.鹿児島ユナイテッドFCの試合がメーンイベントながら、朝から観光も。夜はどこかでラグビーの試合を見て帰る

はたしてどんな珍道中になったのでしょうか。(最初から珍道中になることはメンバー的に確定


参加者:吉永さん(スーパースタジアムMC)、れのんさんご家族(れのん&奥さま&2さいの息子さん)、くまさん&びっけさんご夫妻、じゅんじゅんさん(貴重なレノファ大好き女子枠)、わたし(貴重なペンギン枠)


1日目

吉永さんとれのんさんがハイエースを借りて、レンタカーで移動。運転も吉永さんとれのんさんが担当し、おふたりは19日朝6時台に山口を出立。途中で参加者を拾いながら、九州道を一路鹿児島方面へと南下。



20191022_西郷酒盛_山江SA
トンネル連続地帯を抜けて山江サービスエリアへ。山江は栗が有名らしく、「栗んとう」(かりんとうの栗バージョン?)や団子、栗を使ったソフトクリームも。人気はそのソフトクリームのよう。ほんのり栗の香りがする、甘くて優しい味。おいしい。けれど溶けるのが早い。びっけさんも、じゅんじゅんさんも「あわわわわ」。ある意味で、時間との競争。味を忘れそう…



20191022_西郷酒盛_栗まんじゅう
ところで…。「暑い」。前日までは秋物のコートを出さないと寒いくらいの気候だったのに、一転して小春日和、というか夏。「てらちゃんに祈っておいたから」とは吉永さん。てらちゃんとは天照大御神のことのようで、バチが当たらなければいいのですが



20191022_西郷酒盛_人吉市
もちろん、バチなんてものはすぐに当たるのです。運転はれのんさんから吉永さんに交替、近くのインターを降りて人吉市内を通過していきます。が、カーナビがわざわざ大通りを避けて1車線しかない道を案内。車はなんといってもハイエース。「えええええ?」。吉永さんの困惑の声を聞きながら、狭い道を進みます。



20191022_西郷酒盛_昼食会場
曽木の滝の駐車場に到着。滝を見る前に、予約していたお店へ。お昼ご飯。「そばじゅい」という郷土料理が有名らしく店員さんは一生懸命の説明。それに応えるのはくまさん。でも、吉永さんは「黒豚重!」。すると、「私も」「あ、じゃそれにするー!」。「キミたちは流されすぎだ」。結果、ほとんど黒豚重に。(写真はれのんさんの奥さま撮影)



20191022_西郷酒盛_豚丼
とはいえ黒豚重もイチオシのようで、大きめの写真で紹介されていました。ほくほくのご飯に、柔らかいお肉。でも、残念ながら写真と違っていたところもありまして。「うえださん…、乗ってますよ…」。じゅんじゅんさんと私のぴちぴち若者グループ、タマネギが絶賛苦手。「人生の20分の1くらいは損してるよ」と吉永さん。「20分の1くらいなら別に損してもいいです」。



20191022_西郷酒盛_曽木の滝
曽木の滝は「東洋のナイアガラ」と言われている名瀑。落差は12メートルくらいですが、幅は210メートル。本物のナイアガラはカナダ滝、アメリカ滝などを合わせて1キロを超えるので、ちょっと盛り過ぎ? いやいや、こんな景色はあまりありません。「すげぇー!」。それ以外に言葉が出ません。



20191022_西郷酒盛_曽木発電所
さらに一足伸ばして、曽木発電所遺構へ。かつての水力発電所の建屋でレンガ造り。ダム湖に沈んだり浮かんだりするので、季節ごとに表情が異なるそう。水が多い時期だったので全体像は見えませんでしたが、ジブリ映画に出てきそうな世界観。こういうところが「インスタ映え」するんでしょうね。圧巻です。でも、私は遊歩道沿いでにょきにょきしていたきのこも気になって。



20191022_西郷酒盛_集合写真_2
このあとは必勝祈願へ。車で1時間ほどの霧島神宮に行きます。長い参道がある神社ですが、新しい駐車場が中腹に整備されたため、大半の人が3分の2くらいをショートカット。「3分の1くらいから参る感じですね。明日は勝ち点1くらいかな?」。こういう予感って、案外……。(集合写真は吉永さんの自撮りで)



20191022_西郷酒盛_霧島神宮からの景色
神社といえばおみくじ。引きました。出ました。末吉。争うなだの、旅行に行くなだの、頭を鍛えろだの、恋愛はだめだの、こてんぱん。ところで、標高は500メートルを超えていて、境内からの眺めは抜群。桜島まで見渡せました。景色はこころを慰めてくれますね



20191022_西郷酒盛_かつおたたき
20191022_西郷酒盛_夕ご飯と星
てらちゃんと言った人へのバチはさらに続き、吉永さんは鹿児島市内でも狭い道を走らされます。夕ご飯は鹿児島市内の繁華街・天文館で地元料理。名店「さつま路」へ。「俺、酸っぱいものがダメなんよね」。吉永さんの前に並んでいるのは「カツオのたたき」に「キビナゴの酢味噌添え」。だいたい酸っぱい味付けで食べるものですね…。タマネギから解放された若者グループはここぞとばかりに「大変ですねぇー」。




20191022_西郷酒盛_焼酎
飲み物にあらわざ桜島という25度の焼酎をオーダー。芋焼酎は匂いが苦手という人もいると思いますが、そこまで強くなく、味もすっきりとしていて飲みやすい。くまさんはじゅんじゅんさんに水割りの作り方を手ほどき。吉永さんは、れのんさんの息子さんと一緒に電車ごっこ。自由。



20191022_西郷酒盛_ラーメン
その後、ラーメン屋「のり一」(のりいち)へ。私はおなかいっぱいで入らない…。みんな、どこにそんなにものが入る胃袋があるの…? 味はちょっと塩辛い? うーん、私は食べていないので分かりません。そして偶然にも翌日のスタジアムに出展する山口市役所と鹿児島市役所のグループが同席。わいわいがやがや。ただ、私は酔っ払ったメンバーに足を踏まれて、静かにもだえる



泊まったホテルはそれぞれ別々。私が泊まったのは新しくできたばかりのところ。狭いお部屋。WiFiが繋がらず、テレビも映らず。バスタオルはあったけど、フェイスタオルがないのは困った…。まぁ、安いから仕方がない。文句を言わずに寝ることにします。爆睡! 吉永さんはなにやら豪華なホテルに泊まったようで。


2日目

20191022_西郷酒盛_仙巌園_入口
20日(日)。お目覚めすっきり。集合は午前8時。定刻より7分遅れで吉永さんが全員をピックアップし、仙巌園(せんがんえん)へ。薩摩藩・島津氏の別邸です。ただ、その道中でちょっと気になったことが。「真っ白…」。街を行く車に、うっすらと火山灰。大量ではないけど、桜島を望む街の苦労を感じました。



20191022_西郷酒盛_製鉄所跡
薩摩、すげぇ…」。仙巌園のスケールに呆然とする、長州人たち。私は小倉藩の生まれなので、私から見ればどっちもすごいんですが。それはさておき、斜面を使って作られた庭園や張り巡らされた水路。それに製鉄所の跡も。確かに長州人もびっくりの規模です。もちろん庭園は桜島を借景に。贅沢です。



20191022_西郷酒盛_仙巌園_自由行動
20191022_西郷酒盛_仙巌園_餅
基本的に自由人ばかりなので、勝手に行動します。これでもまとまっているほう。朝ごはんを食べていなかった人たちはここでご飯。お餅をもぐもぐ、びよーん。このお餅、串が2本通っているのが特徴で、「両棒」というらしい。読み方? 「ぢゃんぼ」って読むんですって!



20191022_西郷酒盛_城山
20191022_西郷酒盛_城山の写真
時計はまだ10時前。「城山に行こう」と吉永さん。車を城山の展望台に向けて走らせますが、「スタジアムの限定グッズがもらえないかも」と焦る参加者。「ぱっと行って、ぱっと帰ろ!」。瞬間風速的な城山観光。桜島を望む高台ですが、集合写真はコントラストがはっきりしすぎていて、ここはどこ状態。「桜島の絵を描こう!」。イラストの名手、びっけさんの提案です。



20191022_西郷酒盛_スタジアム_吉永さん撮影
スタジアムでは吉永さんと私はそれぞれお仕事。白波スタジアムには500人を超すレノファサポーターが訪れ、かなりのホーム感。いわゆるゴール裏に当たる席は、緩衝帯ギリギリまでぎゅうぎゅう。この後押し、実るか。(写真は吉永さんのtwitterから

※レノファ大好き女子のみなさんは「ゆないくー」を満喫


大活躍したのはクロスバーさんでした。0-0。スコアレスドロー。降格圏から遠ざかりたい鹿児島さんのパワーにお付き合いしてしまった感じです。もうちょっと奪ったあとのクオリティーを上げないといけませんね。これでプレーオフ圏進出の可能性がなくなりました。っていうか「勝ち点1」って、まさかの予感的中


20191022_西郷酒盛_桜島PA
メーンイベントも終わり、帰途につく一行。途中の桜島サービスエリアはレノファサポーターだらけでした。私はスタンプ帳にハイウェイスタンプをぽんっと。駅スタンプに、ハイウェイスタンプに…。ご当地の名物が分かるので好き。私の場合は車を使わないので、ハイウェイスタンプは高速バスの休憩時とかにしか押せないけれど。



20191022_西郷酒盛_夕焼け
車窓は夕焼け。でも、吉永さんとれのんさんは「ラグビーはどこで見れるんじゃ!!??」と気が気ではない。元ラグビー部のお二人は、日本vs.南アフリカの試合の行方が心配。見かねたくまさん、スマホを取り出して、「もしもし。広川サービスエリアでは、中継はしていますでしょうか?」。



20191022_西郷酒盛_ラグビー観戦
20191022_西郷酒盛_広川SA_別班
広川サービスエリアでは、果たして中継をしていました! 吉永さん&れのんさん、釘付け。このときのスコアは3-5。みんな見入っています。ほかのお客さんも。私はというと、びっけさん、れのんさんの息子さん、それに吉永さんに「バーラ」と命名されたレノファ大好き女子枠のじゅんじゅんさんと4人でサービスエリアの中でわいわい。



20191022_西郷酒盛_広川SA
3トライ差になったところで「帰ろうか」。広川サービスエリア名物?の八女茶そばも食べ終わり、いよいよラストスパート。吉永さんのボケをどこまで拾わないかという忍耐力が試される、それぞれの家までの車内。私が一番最初に降りてさようなら。お土産は勝ち点1。物足りない? いいえ。どんな結果になっても楽しまなくちゃ



20191022_西郷酒盛_集合写真

ということで、吉永さん、れのんさん、運転お疲れさまでした! そして帰ってびっくり。めがねのフレームがちょっと白い。火山灰です。鹿児島のみなさん、大変だ…。Jリーグを追いかける旅は、日本の気候風土を知る絶好の機会ですね。またどこかに行きたいですな~(やっぱり今度こそ勝ち点3)