今年も年末は「全少サッカー」の取材で鹿児島に行く予定です。
はつらつとしたプレーも楽しみですが、ユース審判員のジャッジもこの大会の魅力。昨年は特に決勝戦で吹いた審判員は印象深く、ゲームを落ち着いて運ばせていました。ゲームの中身が中心の「JFA NEWS」のレポート記事でも、短いながら彼らに触れました。
はつらつとしたプレーも楽しみですが、ユース審判員のジャッジもこの大会の魅力。昨年は特に決勝戦で吹いた審判員は印象深く、ゲームを落ち着いて運ばせていました。ゲームの中身が中心の「JFA NEWS」のレポート記事でも、短いながら彼らに触れました。
いま日本のサッカー界は、審判員の育成が急がれています。特にJリーグは戦術の広がりや選手の身体能力の向上などで、審判員に求められるレベルも高くなっています。こうした中で、審判員に特化した育成プログラムが少しずつできてきていることにも、注視していなければなりませんね。
もっとも全少サッカーは現在は8人制。8人制から11人制へのスライドをどうするのか、というかなり重たい問題は、選手育成とともに審判員にも当てはまるものです。
(プレーヤーに注目したとき、8人制は各選手がほとんどサボれないので、興味深いスタイルだと思います。ボールに触る回数が多いのも技術向上に役立つでしょう。センアーノ神戸が「フットサル」と「8人制」の両方で強さを発揮しているのもさもありなんで、ここからどんな選手が輩出されるのかは関心を持って見ていきたいところです)
ジャッジという点では、私自身は当初はあまり導入すべきではないと思っていた映像判定(ビデオ・アシスタント・レフェリー、VAR)ですが、プレーの止まる時間がそれほど長くないため、Jリーグへの導入もありかなと考えています。ただ、私がネガティブな印象を抱いているのは、時間とともにコストが掛かる点。あり得そうな話として、実験的なシステムを導入した結果、お金ばかりが掛かってあまり役に立たなかった--というようなことは避けなければなりません。
ただ、例えば特にゴール前でのプレーでは決定的な誤審が起きています。とりわけ主審に対して背中を向けている位置で起きたファールやハンドに関して、正しいジャッジを下すのは極めて困難です。主審の立ち位置が悪いというのもあるにはありますが、FWの縦への突破にDFが同様の動きでチェイスした場合、主審が判断するための要素はずいぶんと減ってしまいます。こればかりは主審の技術がいくら上がったとしても、ろくろっ首でもない限り視座を選手の正面側には持って行けないため、少なくとも追加副審を置くなど、何らかの手段を講じるべきでしょう。
(シミュレーションや神の手などのジャッジの難しさを逆手に取ったプレーは、あまり見たいものではありません)
話がずいぶんと逸れてしまいましたが、ユース審判員の技術も楽しみな「全日本少年サッカー大会」。今年も12月の終わりに鹿児島市で開催されます。取材者としては連日かなりのハードスケジュールで、観光する時間もほとんどありませんが(ギリギリで水族館に飛び込めればいいけど。汗)、それでも冬の鹿児島を今年もサッカーで満喫してきます。