上野展裕監督が退任することになった。
→クラブ公式リリース
個人的な思いで言えば、無念だ。
また、監督とサポーターの間に立てる者(=メディア。メディアとはメディウム=中間物の複数形である)として、監督やクラブの目指すものを言葉を尽くして説明できなかった自分自身にも悔しさが募る。加えるなら、これは監督の去就に直接関係するものではないにせよ、取材するメディアがどれほどチームが勝つために戦えていただろうかと考える。特にJ2昇格以降、情報の取捨選択のひとつを取ってみてもチームにプラスになる動き(少なくともマイナスにならない動き)をできたか、「情報戦」の重要さを知る立場から見れば、周りへの働きかけの不十分だったことにも責任を感じている。
→クラブ公式リリース
個人的な思いで言えば、無念だ。
また、監督とサポーターの間に立てる者(=メディア。メディアとはメディウム=中間物の複数形である)として、監督やクラブの目指すものを言葉を尽くして説明できなかった自分自身にも悔しさが募る。加えるなら、これは監督の去就に直接関係するものではないにせよ、取材するメディアがどれほどチームが勝つために戦えていただろうかと考える。特にJ2昇格以降、情報の取捨選択のひとつを取ってみてもチームにプラスになる動き(少なくともマイナスにならない動き)をできたか、「情報戦」の重要さを知る立場から見れば、周りへの働きかけの不十分だったことにも責任を感じている。
さて、上野監督の目指すスタイルは、構築に時間の掛かるサッカーだった。ただ、レノファの割ける予算と将来的なJ1での戦いを考えたときに、徹底した地上戦は一つのベターアンサーだったと思う(どのチームもベストアンサーはなかなか見つからない)。
今年は多くの選手が入れ替わったため、この時間の掛かるサッカーをまたゼロから構築しなければならなかった。とはいえ時間は無尽蔵にあるわけではなく、リーグ戦は進んでいく。そのためスタイル構築が進むまでは、なんとか守備陣が耐えて戦うしかなかった。想定外の事態といえば守備陣にケガが相次いだこと。最終ラインの組み合わせは一定せず、山田元気選手の好セーブに頼りきりになってしまった。
(ケガの増加に関しては環境の問題もあると思う。残念ながら今日(こんにち)まで長く触れることはできなかったが。→この記事の後段、「環境改善にも期待」の章でわずかに触れたのみだ)
とはいうものの、この状況になりながらも本当に選手たちはよく頑張ってくれている。5月に入ると攻撃面では戦術理解が深まり、ポゼッションする時間は増えた。守備でも香川勇気選手やパク・チャニョン選手がJ2の体格の大きなFWを相手に、試合のたびに成長してきていた。
セットプレーでの失点が続いたのは痛いのは痛かったが、ポゼッションしたり、前から嵌めこんだりすれば危険なセットプレーに逃げる必要はなくなるし、その修正が行えるステップにいよいよ入れる段階に来ていた。攻守が噛み合う状況に持ち込めつつあり、まさに「これから」というところだったと思う。
むろん結果が出なければ空気の入れ換えというのは必要だ。その手段についてはいろいろとあるが、今回は現場トップの置き換えということになった。まだ2勝という数字であったり、最下位のザスパクサツ群馬に負けたりといった事実を考えれば、クラブの判断もやむを得ない。
こうしたドラスティックな策に関しては、「賛成」も、「反対」も、当然ながらいろんな意見が出てくる。実際のところ、この策がどちらに転ぶかは分からない。それでも一番やってはならないのは分裂してしまうこと。関係者全員の目的はいいサッカーをして、いい結果を掴むことに他ならないのだから、それこそ、心ひとつに、応援するしかないと思う。
山口という地に合うサッカーの種を上野監督は選んで蒔いてくれた。種は植えられ芽吹きつつある。我々は花咲くときを夢見て水をまき、肥料を与え、お日さまを当てていく-- そういう作業を続けていこう。種を掘り返して全く新しい種を入れるのではなく、土地に合う種や芽を引き継いで、育てていくことが何より大事。
これから先も試練は訪れる。でも、新しい監督を応援し、汗を流す選手たちを応援してほしい。そして、手を携えて応援するということそのものが「最高の週末」の一部分であり続けられるように、前を向いて進んでいきたい。
ありがとうの言葉を胸に、この土の上で、芽吹く春から育つ夏へと歩いてゆく。
