サッカーの取材現場ではときどき
かなり、すごく不思議な人がいる。

取材者はパスやビブスの種類によって
入ることができるエリアや、
入れるけれど撮影ができないエリアが
明確に決められている。

それはスタジアムによっても異なり、
多少なりともローカルルールはある。
ときどき、
それはないよと思うこともあるけど、
そのルールでやってきたスタジアムなら
やはり決まりは受け入れるしかない。

たまに、
「他はこうだからいいじゃねえか」と
暴論を振りかざす人がいたりする。

それはさすがに意味が分からない。

他がやってるからと言って、あなたが
NGエリアに入っていってしまったら、
「ここは撮影しないことになっている」
という取り決めで動いていたものが
すべて台無しになってしまう。
運営も広報も単に混乱してしまい、
ほかの業務に支障が出る結果になる。

 
忘れちゃいけないんだよ。

メディアに携わるということは、
人のふんどしで相撲を取ってるって
そういうことだという大前提を。

走るのは選手たち。
頭を使うのは監督やコーチたち。
声を枯らすのはサポーターたち。
汗を流すのはボランティアやスタッフ。

その上澄みを掬ってる自覚を、
時にしっかり意識しないといけない。