2017年05月28日

記者。

レノファ周りの記者にはおもしろい人が多いけれど、純粋に「すごいなぁ」と感銘を受けるのは読売新聞の平島さおりさん。震災に関連した三幸秀稔選手の記事は行間から感情が伝わってくるし、猿澤監督代行の初練習の記事では上野監督が大事にしていた「志」の文字が入っていた。橋渡しになる記事に(おそらくは意図して)そういうキーワードを含ませたのは、いち物書きとして、はっとさせられた。

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短い行数の中で奥行きがある記事を届けられるのは本当に羨ましい。私は読売巨人軍があまり好きではないので(笑)読売新聞はあまり読まないが、ぜひその新聞社には紙面をもうちょっと与えてほしいなと思う。

 
 

サッカーの場合、タクティクスの深い部分は専門誌に任せればいい。それに地方のサッカークラブを取り巻くメディアであれば、サッカーの「分かりやすい楽しさ」を分かりやすく伝えることが重要だし、地域のアイデンティティとしての魅力を伝えることが今後に繋がっていく。

 

ギラヴァンツ北九州を例に出してみたい。
一番いい例は、現在は神戸局でキャスターをしている垂水千佳さん。ギラヴァンツ北九州を追っていた北九州局時代、垂水さんはなんと番組のコーナーで戦術解説をしていた。システムの変更やバイタルエリアの使い方などを、午後6時台の視聴者層にあわせて説明。編集マンも有能で、あまりサッカーを知らない方にも十分に伝わる作り込みだった。このコーナーを見れば、「だからギラヴァンツ北九州のサッカーはおもしろいのね」というのが伝わっただろう。

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それから新聞記者で言えば、今春まで毎日新聞西部本社(北九州)勤務だった浅野翔太郎さん(現在は長崎)もサッカー好きで、時折紙幅をかなり割いてチーム状況を分析。全体を把握した上で、やはり読者層に合わせて噛み砕く記事は分かりやすく、的確だった。浅野さんは集客問題にも熱心で、ギラヴァンツを象徴するようになってしまった一連の応援トラブルに関しても、プラス方向に作用するように行動されていた。

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本質は何か。何を伝え、何を伝えないか。いま、おそらく、レノファを取り巻くメディアも、ギラヴァンツを取り巻くメディアも、気概と洞察力が試されていると思う。少し先の未来を見ながら何を為すべきか、考えながら歩んでいきたい。

 
・・・そんなことを、若い記者の若者らしからぬ奥行きある記事を読んで感じたのであった。この仕事に、年齢は関係ない。


shinchoen at 11:37│いばしょ | おもうこと