箱根駅伝を観ていると、車両が多いよなぁ…と思ってしまう。
というか、何のための車か分からないのが困りもの。「報道車」と思しきステッカーを張った車が、クラウンだったり。それで報道できる?って思う。
歴史と伝統から成り立っている駅伝。でも少し車両運用のルールを整理したほうがいいんじゃないかな。

 
 
私の好きな分野を例に持ってくるのは良くないのだろうけど、だからこそ、まぁ、独り言と思って聞いてほしい。

自転車のロードレースのうち、規模の大きなもの(ツール・ド・フランスとか)は、ほぼ統一したルールがある。


自転車ロードレースも車両の多いスポーツで、大別すると、
 ・コミッセールカー=審判車(車3~5台、ほかにバイク審判)
 ・チームカー(各チーム1台~2台)
 ・報道車両(基本的にバイクが中心)
 ・医療サポートカー(オープンカー1台~数台)
 ・ニュートラルサポートカー(車2台~数台、ほかにバイク)
 ・収容車
 ・規制関連車両(パトカー、白バイ)
などが走っている。

当然、ごちゃごちゃするし、駅伝に比べて進行スピードが速いので事故のリスクも高い。


 
が、リスクの軽減と円滑な運営のために一応のルールがある。(暗黙のルールになっているものもある)

例えば、
 1. コミッセールカーは同じカラーで統一(赤色が多い)
 2. 4輪車両でなくてもいいものはバイク
 3. チームカーは選手団と選手団の間隔が1分以上開かない限り、後方で待機
など。

 
 
この自転車ロードレースのうちお手本になりそうなところをかいつまんでいくと・・・

1.
まず、コミッセールカーの色の統一は、日本の駅伝でも取り入れたほうがいい
一目で審判と分かるから、競技者にとっても、観ている人にとっても分かりやすい。また、そもそも論として審判を乗せる車両の多くは、悪天候などでない限り、バイクやバギーにしても問題ないだろう。むろんスポンサーの関係で先頭付近は車にしなければならないかもしれないが。(ヨーロッパのロードレースではシュコダやフィアットがスポンサーの場合が多く、コミッセールカーはそれらが提供している)


2. 
報道関係の車両は、日本の場合、全てをバイクやバギーに置き換えることはできない。撮影している映像を衛星に飛ばして中継回線に乗せる必要があるからで、パラボラアンテナを備えた中継車を帯同させなければならない。ヨーロッパでは中継車の代わりにヘリコプターを低空飛行させてバイク映像をリレーしているが、日本でヘリコプターの低空飛行は難しい。
ただ、テレビ中継以外の媒体、例えば新聞やスチールカメラはバイクなどへ置き換えても問題ない。車であってもクラウンなどはもってのほか。コンパクトカーで十分だし、バギーくらいでいい。


3.
それから、監督が乗っている車。これをバイクにしなさいと言うのは酷な話。とはいえ、自転車のロードレースならば様々な機材とメカニック担当者を帯同させるためにそこそこのサイズの車が必要になるが、駅伝ではそこまでの収容力はいらない。極端な話、2シーターに監督かチームスタッフが自ら運転して乗るというのでもいいだろう。いずれにせよ現状の大きなサイズの車でなくてもよい。(トヨタのiQくらいのサイズで十分に収容できるのではなかろうか)

また、チームカーは順位に従って隊列を作り、時間が極端に開いたり、サポートや指示が必要な時だけ近くに行かせるというので十分だろう。

  
こうして車両をレースとしっかりとマッチングすれば、ごちゃごちゃした視界は間違いなく解消される。

 
 

あと、個人的にすごく気になっているのは、中継所直前のふらふら。時々、ハンガーノックなんじゃないのかな、と思うこともある。ぜひ10キロの給水地点でパワーバー的なものを…。まぁ、ゼリーは無理にしてもしっかりエネルギーに変換できるものを与えたほうがいいと思う。ハンガーノックは(判断力が鈍ることも相まって)生命の危機にも繋がるし、上記の車両の件も然り、「昔はこうだった」で済ますのではなく、対策できるものや進化できるものは積極的に進めていってほしい


以上、独り言、おわり。