レノファ山口をニュース検索出てくる、この記事は、岸田和人選手と上野展裕監督のコメントがカギカッコで書かれているが、その場にゲキサカの記者はいなかった
 
推察するにスカパー!のヒーローインタビューから抜粋してコメントを書いているのだろう。

ゲキサカは講談社の運営。同社の瀬尾氏は、こちら「僕自身はジャーナリズムというものにこだわりを持ってやっている」と語っているが、その方のメディアが現場にも来ずに、現場にいるかのような記事を書いているのは何の皮肉だろう。
 
 
情報と情報を繋げていく『キュレーション』とか、『編集』とかいった仕事は、それはそれで必要なのかもしれないが、一次情報がなければそれは成り立たない
もちろん一次情報を取材する人間が偉いわけではないし、私みたいなどうしようもないアホもいるわけだけれど、取材の現場というのは、仕事である以上、リスクもあるし、楽しいことよりもストレスの溜まることのほうが多い。
 
 
それに、我々ペン記者の感覚からすれば、全国向けテレビ中継という誰もがアクセス可能な情報で記事にすることはちょっと恥ずかしいというか、中継向けのコメントで記事を書くようなことをしようとは思わない。
(そもそもテレビ向けのコメントと、ペン記者が"読んでもらう"ために聞き出すコメントは、少し内容が違う。ましてや岸田選手のテレビでのコメントは、彼の表情、試合の興奮がともなってのものであって、文字だけで表しては彼の真意をゆがめてしまう)

 
もちろん誰もこの記事を読んで、地元新聞社や"上田"が書いたとは思わないと思うけれど、せめて、執筆者の署名を入れるなど、現場にいる人間が関わっているのではないことを示してほしい
 
それに、今回のスカパー!中継にあたっては、ヒーローインタビューをしていたKRYのアナウンサーを始め、多くの方が現場に足を運び、悩み、けっこう頭を抱えて出来上がったもの。大変だった、大変だった!と喧伝するつもりは毛頭ない。でも、やっぱり、大変だった。
 
 
レノファ山口というチームの盛り上がりが、あらゆる媒体を通じて全国に広まることは嬉しいけれど、「ジャーナリズム」であったり、「現場の汗」であったり、そういうものをないがしろにするメディアというのは、私は見過ごせない。存在してはならないと思う。チームに対しても、取材現場に対しても、相応のリスペクトを払ってほしい。



追伸までに、
ゲキサカに関しては、北九州でも似たようなことがずっと起きている。きょう、この記事が公開されたが、これもギラヴァンツ北九州の公式サイトの焼き直しである。 (そもそも公式は一度発出したものを取り下げていることから公式見解かどうかも不明で、記事として一人歩きしているのも看過しがたい)

いずれにせよ、クラブを追いかける者の信条・心情からすれば(というか「ジャーナリスト」を名乗るメディアならば)、プレスリリースがあるかどうか、また、 取材して手に入れた情報かどうか、といったことを判断材料に、適宜、追加取材を重ねて載せるべきもの。スポーツジャーナリズムとしてのリスペクトを欠いている、などと大きなことをもはや言わないけれども、なんともYahoo!のビュー数を狙っただけのような記事には辟易する。

(それにしても、この記事に選手写真を使うのは如何なものか。クラブ、地域、サポーター、そういったところのセクターが絡んでいるトピックであって、「イメージ」であっても、特段のコメントを寄せることなく昇格の望みのない中でもしっかりと戦っている選手たちを直に紐付けてはならない。まぁ、いろいろと思うところの多い報道?姿勢である)